台風10行の被害により市の中心部大半が腿の深さまで浸水してしまった久慈市ですが、久慈秋まつりについてこのツイートがあり動向を見守っておりました。
【久慈秋まつり実行委員会より】9/15から開催予定の久慈秋まつりについて、現在市内の状況を見ながら各方面と検討を進めております。9/5に緊急会議を開き、開催するかどうか決定し久慈市HP等で発表する予定です。 #久慈市 #あまちゃん pic.twitter.com/ys8XlDzmbL
— アマリン@久慈市観光物産協会 (@amarin_kuji) 2016年9月2日
そして9月5日、2016年の久慈秋まつりは中止が決定しました。
久慈市役所公式Twitterや岩手県広聴広報課Twitterで発表されています。
◆久慈秋まつりの中止について◆
久慈秋まつり実行委員会は、台風10号の影響による被害が甚大であることを鑑み、平成28年度の久慈秋まつりを中止とすることを決定しました。— 久慈市役所 (@city_kuji) 2016年9月5日
【行事の中止のお知らせ】
9/15(木)前夜祭から18(日)まで予定されていた久慈秋まつりは、台風10号の被害が甚大であることに鑑み中止されることとなりました。
詳細(久慈市HP)https://t.co/l2o5srrNw2— 岩手県広聴広報課 (@pref_iwate) 2016年9月5日
被災された方々、また山車台車や人形や飾り、大切な太鼓も被害にあってしまった山車組の関係者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
楽しみにしていた側としては只々残念でならないという思いもあります。
しかし、実際には到底思い至らぬことではありますが当事者の気持ちを想像してみると…。
- 山車はまだ完成していない。
- 自宅が被災した山車製作者が多数。
- 山車製作者は山車を作るより生活基盤である「自分の家」の片付けを優先せざるを得ない。
- 「間もなく完成しそうだったのに」=「開催日まで日がない」
ここまでは簡単に想像つきますが、もう少し考えてみると…。
- 市内の企業や住民からご祝儀を頂ける状況ではない。
- 祭りを決行し被災した市の中心街を運行したとして勇気づけられる人もいるかもしれないけど「なんだこの大変なときにお祭り騒ぎしやがって」と反感を抱く人もいる可能性。
さらに本気で山車製作に取り組んでいる製作者の気持ちを考えてみると…。
- 練りに練った構想をせっかくここまで形にしてきたのに、最後の詰めの部分をヤッツケで仕上げた状態でお披露目したくない。
- それならいっそのこと来年じっくり仕上げて思いっきりお披露目したい。
なんて気持ちもあるんじゃないでしょうか。
これらは実際に当事者ではない人間のごく勝手な想像ですが、久慈市内の方々の反応を見ると中止の決定について歓迎する方が多いような気がします。
逆に中止の発表を受けて市外の方は残念という反応が多いようです。
この辺の差を見ても、報道やSNSなどで見える被害に対して、実際の被害は比べ物にならないほど大きいんだと再確認させられます。
まずはいち早い復興、元の生活環境に戻ることを祈っています。
そして来年、じっくり仕上げた立派な山車が久慈市の中心街を練り歩くことを願って。
受難に負けないよう応援しております。
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