毎年見事な山車絵を元に豪華な山車を完成させている廿六日町山車組(にじゅうろくにちまちだしぐみ)さん。
地元の方からは古い呼び方で「七ツ家」(ななつや)と呼ばれていますね。
今回はそんな廿六日町山車組さんの2015年八戸三社大祭の山車絵をご紹介!
今年の題材は
「西塔鬼若丸」
それにしても相変わらずの物凄い画力と鮮やかさです。
からくり屋永匠堂は廿六日町山車組さんの山車絵を見るのを毎年楽しみにしています。
題名となっている西塔鬼若丸は武蔵坊弁慶の幼名で、源義経と運命の出会いを果たす前の若き日の弁慶を描いた題材ですね。
これは八戸三社大祭ではあまり取り上げられたことのない題材です。
鬼若丸の最も有名なエピソード、鬼若丸の鯉退治の場面を中心に、観音菩薩や釣り鐘が中央に配置されています。
弁慶と釣り鐘といえば鰐淵寺のエピソードも有名ですね。
鬼若丸が退治したと言われる人喰い鯉、その大きさは八尺もあったと伝わっています。
この巨大な鯉の躍動感と鬼若丸の勇壮さがどう表現されるのか楽しみです!
そして廿六日町山車組さんが得意とする波と飛沫が山車全体に満遍なく配置され、背景の桜とのコントラストが美しい山車になりそうです。
廿六日町山車組さんの山車小屋は神明宮の境内にあり、6月30日、7月1日の2日間執り行われる茅の輪祭りが終わるまで小屋掛けができません。それまでの間は近くにある消防団屯所で各パーツの製作が主な作業となります。
しかし7月に入り小屋がかかると、神明宮の御神木、巨大なイチョウの木の木陰で山車作りに励むスタッフの方々と、1ヶ月間で一気に組み上がっていく山車を見ることができます。
今年の八戸三社大祭まで残り20日、廿六日町山車組さんの山車にも次々とパーツが盛り付けられていっているはずです。
さあ今年はどんな山車を見せてくれるのか、「七ツ家」ファンの期待にしっかりと応えて立派な山車をお披露目してくれるのか、楽しみですね!
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