山車小屋から帰ってきたら私の寝るスペースにミッキーマウスのぬいぐるみが寝ていました。
ああ、やっぱり楽しい思い出になったんだ、よかったなあ。
でも・・・。
そうだよね、息子よ・・・。いない父親よりミッキーだよね・・・。
複雑。
[amazonjs asin=”B000JX3UIW” locale=”JP” title=”ディズニー いっしょにねんね ベビーミッキー”]
さてさて、タイトルからすでにお察しになった方もいらっしゃるかと思いますが、今年も早くもそんな日が来てしまいました・・・。
夜中のまつりんぐ広場の山車小屋に一人っきりになるという日が。
そうです、あの悪夢のような日が再びやってきたのです。
本日からくり屋永匠堂は19時くらいに十六日町山車組の山車小屋があるまつりんぐ広場へ行きました。
すると十六日町山車組には誰もいなくて、向かって右隣の糠塚さんにも誰もいません。
反対側、向かって左の鍛冶町さんは数人で作業している様子でした。
「まあそのうち誰か来るでしょ。」なんて思いながら小屋を開けて照明を付け、作業着に着替えます。
今日の作業は先日作っておいた鉄骨に、結構な重量のある飾りを取り付けるところからやろうと思っていたため、一人じゃやりたくないできないので別の作業を進めます。
逆に一人のほうが進む作業。
そう、仕掛け大改造計画の設計です。
山車の下に潜って色んな箇所の寸法を測ってはメモを取り、足し算引き算をしながら簡単な図面を走り書き。
一人のほうが捗る作業です。
ちなみにこんな時、からくり屋永匠堂は結構独り言をブツブツ言ってます。
「いやまてまて?」とか「じゃあ逆に…」とか「おっとそうきたか」とか。
どれくらい山車の下にいたでしょう?
「そういえば誰も来ないなぁ…。」と思いつつ、ちょっと休憩しようと思い山車の下から這い出て冷蔵庫のコーヒーを飲みます。
時計を見るとすでに20:30です。
のんびりコーヒーを飲みながら、先ほど測った山車側の寸法と、仕入れておいた部品の寸法を照らしあわせてもう一度計算してみます。
そうこうしていると、お隣の鍛治町さんからエアを吹く音が。
これはもしや掃除を始めてる?と思っているとコンプレッサータンクのエアを抜く音が聞こえ始めました。
からくり屋永匠堂に一抹の不安が走ります。
「ありゃ、これはもしや・・・一人になる・・・?」
やはり予感が的中し、鍛冶町さんの面々は21時過ぎに帰って行きました。
左を向いても真っ暗・・・。
右を向いても真っ暗・・・。
あー・・・どうしようかな・・・。
するとからくり屋永匠堂の携帯にメールが入りました。
とりあえず返信した後のやりとりは次のとおりです。
製作責任者Mさん 「死んでるかと思って電話する寸前でした😁」
からくり屋永匠堂 「小屋で独りです😢」
からくり屋永匠堂 「鍛冶町さん帰りました…。」
製作責任者Mさん 「明日会いましょう!」(←ムダに爽やか)
からくり屋永匠堂 「そう言いながら登場するMさんのかっこよさ」(←ジャブ)
製作責任者Mさん 「ビール飲んだからダメ」(←カウンター)
余計悔しいわ!
てことで一人まつりんぐが決定。
しかし山車の下に潜ったり上に登ったりして測ったり計算したりしていると周りのことも気にならず、気付けば22時を過ぎていました。
ある程度考えもまとまり、ここから先は少しゴツめの鋼材を切ったりの作業が必要だなあ、という段階で作業を終了することにしました。
一人で怪我とかしてたら大変ですからね。
さてここからが問題です。
帰るとなると、作業スペースを戸締まりして全ての照明を消し、鍛冶町さん側の扉までなんとか辿り着いたあとにセキュリティを開始する必要があります。
頼りになるのは携帯の明かりだけ。
さあ、せーので照明を消します。
ひいいい
ここは長者まつりんぐ広場。
病院の跡地であり
すぐ裏は墓地。
そして無数の人形や首が並び
不気味な要素はこれでもかと揃っているような場所。
数年前に味わったこの恐怖を、また体験することになるとは・・・。
一番怖いのはあれです。
出口の扉まで来た時に、うっかり後ろを振り返っちゃったとき。
なんで人間は、頭ではしちゃいけないとわかっているのにしてしまうのでしょう。
普段は山車組のメンバーがいっぱいいて、笑い声が響いているまつりんぐ広場。
しかし夜に一人、しかも真っ暗だとこんなにも恐怖の場所へと変貌してしまうのです。
なんとか戸締まりを済ませ、逃げるように山車小屋を後にしたからくり屋永匠堂でした。
再びこんな日が訪れませんように。
やっぱり山車作りは皆で楽しんでやりましょうね!
最新情報をお届けします
Twitter でからくり屋永匠堂をフォローしよう!
Follow @eishoudou