2016八戸三社大祭を振り返る ~十六日町山車組の山車作り~ 「山車正面の変貌」前編


八戸三社大祭、祭り本番が終わってからというもの寝ても寝てもまだ眠くてなかなか起きられないからくり屋永匠堂です、こんにちは。

これが緊張の糸がぶっちぎれたってやつでしょうか。

 

さて2016年の八戸三社大祭が終わって、各山車組では小屋の片付けをしていたり、しばしの休憩タイムだったり、次の祭りの準備を進めていたり、今年の反省会を開いていたり、はたまた賞状を前に祝杯を挙げていたりするかもしれません。

十六日町山車組では小屋の片付けを少しずつ進めながらしばしの休憩タイムといった感じです。

そんな十六日町山車組の山車作りが、今年はどのように進められてきたかを正面から見た様子だけに絞って振り返ってみようと思います。

 

十六日町山車組の山車作り2016
「山車正面の変貌」前編

  1. 2016八戸三社大祭を振り返る
    ~十六日町山車組の山車作り~ 「山車正面の変貌」前編
  2. 2016八戸三社大祭を振り返る
    ~十六日町山車組の山車作り~ 「山車正面の変貌」後編

小屋の環境整備と山車の解体

4月~5月初旬までは冬囲いしていた山車小屋の環境を整え、昨年の山車を解体する作業が中心でした。

ゴールデンウィーク明け、5月9日の時点ではこんな感じです。

P_20160509_211315

まだ昨年の山車「鳴神」の飾りがほぼ残っている状態です。

ここから解体スタート!

P_20160511_212625 (1)

こうして昨年の題材から一新、今年の題材へと変わっていきます。

 

山車を一度まっさらに
今年の山車の構図を組み立てる

昨年の山車の解体が完了、5月16日には山車の上が完全にまっさらに。

P_20160516_191136

ここから今年の構図を組み立てていきます。

まずは主役の配置、特に今年の題材は大きな動物の飾りが多数取り付けられることになりますので、主役の高さだけでなく動物との位置関係も合わせて確認する作業から始めました。

5月25日の状態。

P_20160525_210936

この時点ではまだ主役背景や主役人形のポーズは昨年の鳴神のままですね。

あと真ん中の象は置き場所がないのでとりあえず山車の上に載せているだけの状態です。

とりあえず主役と最上段の象の位置関係を確認できました。

主役周りは一時休止
回転舞台~中段の動物配置決め

主役の位置関係が確認でき、主役や上段の象の取り付け軸が仮完成したところで、上段の仕掛け改造に着手するため主役周り~上段の作業は一時休止。

回転舞台の配置決め作業に入ります。

今年の題材では大きな動物飾りを多く取り付けることになるので、とにかく動物の配置から決めていく計画に沿って進めました。

6月4日には左右回転舞台で大きく場所を取る馬の配置が決まりました。

P_20160604_153902

そして6月7日には中段の象の配置決め。

P_20160610_221444

中段のせり上がりを上げてみて高さの感じを見ます。

6月20日には虎ともう一匹の象の配置決めも完了!

Image_3e6c4ff

中段に取り付けた後ろの象が虎と接触しないギリギリの場所でベストな角度を探します。

こうして大きめの動物飾りの配置決めが6月中に完了しました。

 

後編へと続きます。

 

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