台車を新作しました


どんよりした天気だと頭が痛くなるからくり屋永匠堂です、こんにちは。

調べてみたらどうやら自律神経の乱れが原因とか。

確かに座ってるときの姿勢は非常に良くない自信があります。

姿勢良く座る練習をしよう…。


でもだらっと生きていきたい。


さてさて。

山車にとって欠かせない重要なもの、そのひとつが台車です。

今年台車を新作したので、その様子をご紹介します。

タフに生まれ変われ!
新作台車は超頑丈

十六日町山車組の山車小屋がある長者まつりんぐ広場

向かって左から鍛冶町附祭若者連、十六日町山車組、糠塚附祭組と、3つの山車組がひとつ屋根の下でそれぞれの山車制作に精を出しています。

その中で、鍛冶町附祭若者連さんは数年前に台車を新作、更新しました。

からくり屋永匠堂はまだその苦労を知らないのですが、台車の更新は恐ろしく大変な作業だと思いますし、実際に鍛冶町附祭若者連さんでは、冬からぶっ通しでの作業が必要なほど大変だったようです。

糠塚附祭組さんでも数年以内に台車を更新する予定とのこと。同じく大変な作業が待ち構えているんでしょうね…。

そして八戸三社大祭に参加する山車組の中でも、今年から新作台車を投入する山車組があるようです。そちらの苦労話もちらほら聞こえてきたり。

そんな中、十六日町山車組でも台車を新作しました!

台車、これです。

もうひっぱるのも心苦しいので最初にオチ。

さて、それじゃこの台車ができるまでを振り返ってみますね。

十六日町山車組鍛冶屋チームの作業スペース

十六日町山車組の作業スペースは、山車を囲むように配置されています。どんな配置かって言うと以前この記事でご紹介しました。

あ、でもよく見たらこの頃から少しだけ配置が変わってますね。

それでも鉄工スペースはこの頃と同じです。

この鉄工スペースで、欠かすことのできない器具のひとつに溶接台があります。

焼き肉+ソファ=溶接台

十六日町山車組の鉄工スペースで使われていたのが、6mm鉄板でできた定盤とまでは言えないほどの溶接台。

もとは使っていなかった焼肉用鉄板に脚をつけたところから始まりました。

そしてからくり屋永匠堂が中学生くらいのころ、実家の自分の部屋で使っていたソファ。その脚がなぜか押入れにあったので、その鉄板に付けたらあら不思議。

立派な溶接台の完成です。

十六日町山車組がまつりんぐ広場の山車小屋に入ったあとの鉄工の歴史は、この溶接台とともに歩んできたと言っても過言ではないほど活躍してきました。

もうボロボロ

そんな溶接台も、長年の使用によりもうボロボロ。

表面は溶接のスパッタがくっついては削り、くっついては削りしてきた結果どの場所が平面なのかわからないほど。

それ以上に何度も何度も熱が入っては冷め、熱が入っては冷めした結果、中央に水たまりを作れるほど反り返ってもはや簡易定盤としての機能は果たせなくなっていました。

そしてこの溶接台、程よいサイズなので軽米の本町新栄団さんの山車作りの際にも、溶接機と一緒に持っていき、そこでも使っていました。

そのときにけっこう雨に当たってしまい、サビもひどくなっていて、もう本当にボロボロでした。

今年は鉄板を買ったので

今年、十六日町山車組では回転を骨から作り直すため、その材料の一つとして6mm鉄板を買いました。

しかしからくり屋永匠堂には、回転の材料としての他にも野望があったのです。

そう、溶接台の作り直しです!

てことで溶接台の6mm鉄板を溶接されている部分から外し(点付け溶接だけでした)、新たな鉄板に更新です。

完成!新溶接台

さあ生まれ変わった溶接台。

スパッとした平面が気持ちいい!

パイプを転がしながら溶接したりするのに便利なM字の部分は、溶接台を移動したり持ち運んだりする際に取っ手としても活躍します。

これくらいの溶接定盤があると、仕掛けや取り付けパーツを作る時に細かい作業が本当にしやすくて便利なんですよね。

この溶接台、これからまた10年近く使われていくかも知れませんね。

台+車=台車

さて、溶接台の鉄板を更新したことで余ったのが、古い鉄板。

からくり屋永匠堂には、溶接台の鉄板更新の他にも野望があったのです。パート2。

余った鉄板にキャスターを付けて、素敵な台車を作ろうという野望が!

てことで、角パイプや丸パイプをコチョコチョしてこうなりました。

鉄板の歪みはあぶって冷やしてを繰り返して修正。歪み取りは結構好きな作業です。

表面は昨年の秋から真っ茶色なままだったので削りました。とても体に悪そうな粉が舞いましたが、山車小屋に一人のときにやったので副流錆(?)の被害にあった人はいないはず。

完成!新作台車

塗装して天日干し。

塗ればまあまあの見た目に仕上がりました。

隣の鍛冶町附祭若者連の人たちからは「いい台車だな」と褒められました。

(そんなの作ってないで山車作んなくていいのか?)という心の声も聞こえました。

 

この台車、このあとウィンチを運ぶとき活躍したりしましたが、今ではすっかりからくり屋永匠堂の工具台車に。工具バッグが重くて重くて運ぶのめんどくさかったんですよね。

こうして、古い溶接台の鉄板も台車として生まれ変わり、これからも活躍していくでしょう。

 

この台車が完成したのは6月5日。ちゃんと山車のほうも進めてすよ!

次は山車にのるを作っている風景をご紹介したいと思います。

 

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