さてさて。
からくり屋永匠堂の山車祭り研修旅行、最終話です。
今回の研修旅行、1日目には城や山車のある地域を見学し、2日目は船祭りのある地域、3日目はまた城と山車の地域、という日程でした。
船祭りのほうは神奈川県の貴船神社の船祭りのような賑わいで、こちらも壮大な演出で大勢の人々を魅了していました。
しかし船祭りの方については感動はしたものの、うまく写真が撮れなかったあまり山車の研修として参考とならなかったため割愛させて頂きます。
さて、ではきらびやかな電飾に彩られた山車の夜間運行の様子をどうぞ!
こちらは山車行列の先頭を歩いていたので猿田彦のような存在でしょうか?
猿田彦命が国造りを始める大國主命を道案内したとされることから、行列の先頭に猿田彦というのが定番となっていますが、こちらの地域の山車祭りではどうやら綺麗な女性が先陣を切るようです。
続いて現れたのは馬に跨がり旗を持った武士(もののふ)たちです。
昨年の三社大祭では馬が暴れて怪我人が出る事故がありました。
(騎馬ではなく荷車を引く馬でしたが)
こちらの騎馬はまさに人馬一体といった感じで列も完璧に揃い一糸乱れぬ動きで通り過ぎて行きました。
こちらは巨大な亀が上部に配置された山車。
この構図、三社大祭の山車でも何度か見たことありますよね!
最近では2008年の吉田産業グループ山車組が大きな亀にまたがった浦島太郎の山車を作りました。
こちらはねぶたのような山車ですね!内側の照明で光っているのではなく、表面の大量の電球で光っているところが大きな違いです。
何やら中東を舞台にした物語に登場する精霊だとか。
この2台は見事な船山車です。
2010年の廿六日町山車組の桃太郎凱旋を彷彿とさせます。
そして次はこの2枚の写真をご覧ください。
おわかりになりましたか?
そうです。
盛岡の南部風流山車の決まり事、天・人・地・海に則っているのです。
八戸の山車も元は盛岡山車がルーツと言われていますが、まさかこんなところにまで影響を与えているとは。
さすが300年以上の歴史を誇る盛岡山車です。
では最後にこの見返しを御覧ください。
猿と虎です。
そう、もうおわかりですね?
太閤秀吉の朝鮮出兵です。
加藤清正をあえて配しないところに想像力を掻き立てられます。
虎の表情が素晴らしいですね!
以上2015年のからくり屋永匠堂研修旅行の資料映像を紹介させていただきました。
大変学ぶべき部分が多く、今後の山車作りの参考となる研修でした。
大量の写真とお土産と共に帰路につき、3日間ずっと流れていたお囃子が耳に残ったまま、疲れて眠りにつくからくり屋永匠堂の一家でした。
さああと2ヶ月後には三社大祭本番が待っています!
これから本番に向けて山車作りは加速していきますよ!
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