山車小屋からの帰りにコンビニに立ち寄り、あまりの虫の多さにそのまま立ち去るからくり屋永匠堂です、こんばんは。
どうにか虫のいないルートで車から店内まで辿り着くルートはないものでしょうか…。

さてさて、八戸三社大祭の山車作りにおいて非常に重要なこの海の日を含む3連休。
十六日町山車組では初日に主役背景起き上がり、通称パタンコの取り付け作業が済みました。
そして各担当が自分の作業を進めつつ、連携、相談しながら山車の完成に着々と近づいています。
製作責任者、人形師マツハシさんの作業のほうは…。
とうとう主役の鳴神上人の目入れです。
主役人形の顔ですから、これがそのまま山車の顔とも言えます。
歌舞伎の見どころの一つ、「にらみ」をどこまで再現できるか、そしてその格好良さをどこまで表現できるか、更にそれをどれだけ見る側へ伝えられるか。
八戸三社大祭をご覧になる方はできればオペラグラスや望遠のカメラなどをご持参いただき、主役人形の顔をアップでご覧頂くことを是非おすすめします。
三社大祭の山車をさらに楽しめますよ!
さて塗装ブースの方では…。
新色の龍です!
この龍たち、結構目を引く部分につくはずです。
照明の当たり具合によって見え方がかなり変わると思うのですが、仕掛けの動きに伴い上下左右に動く部分なので、照明担当の腕の見せどころでもあります。
鳴神上人の衣装も着々と進行中!
そして主役人形にとうとう足がつきました!
しかし主役の衣装の完成まではまだ少し手間も時間も掛かりそうです。
一方、鉄工チームはというと…。
泥よけ!
フクイくんの手によってリヤタイヤにフェンダーがつきました。
山車作りの作業としては地味どころか、むしろ見えてはいけない部分ですが重要な箇所です。
雨の中、または雨上がりに山車を牽引車で運搬する際、かなりゆっくり移動してはいるのですが、それなりにはタイヤから泥水が跳ね上がっています。
そして今年行った上段の仕掛けパワーアップ大作戦によりタイヤの上にワイヤーロープが通ったこと、またタイヤの後ろに制御盤があり電子部品が収まっていること。
ここに泥水をできるだけかけたくないので、左右のリヤタイヤにフェンダーを装着。
もちろん超軽量版。
そしてからくり屋永匠堂は…。
特大龍に背骨を追加!
これで特大龍の取り付けは最後の仕上げです!
胴体の中にはこれとは別に鉄骨が入っていますが、更に上部でもこの白く塗った鉄骨で後ろ方向に引っ張ることで、写真手前に写っている支持部分からグニャッと曲がることを防ぎます。
運行中は本当に何があるかわからないので万全に万全を重ねたいところですが、鉄骨が見えすぎては情緒がなくなってしまい山車としてはマイナスポイントなので、沿道の観客から見えない位置での補強です。
こうしてこの3連休、十六日町山車組ではググっと完成に近づいた実感があります。
他にも色々な作業が進みましたが、とりあえず写真があるものだけをご紹介しました。
3連休のはじめ2日間は天気に恵まれない八戸市でしたが、最終日には晴れ間も見え日の照る時間もありました。
各山車組でもここで一気にスパートをかけ作業が進んだことと思います。
さあ、こうして勝負の3連休が終わりました。
ここからはいよいよ大詰め。
見る側、参加する側、作る側、それぞれ色んな意味でドキドキですね!
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