パタンコの仕掛け修理完了! 残り4日で仕掛け復旧 十六日町山車組の山車作り


虫除けスプレーをしてたのに虫に刺されたからくり屋永匠堂です、こんばんは。

悔しいです!


明日からさらに厚塗りします。


さて、2018年の八戸三社大祭まで残り4日。

パタンコの仕掛けにトラブルを抱えたままの十六日町山車組の山車。

仕掛けの復旧は間に合うのか?そして山車そのものの製作は間に合うのか!?

パタンコの仕掛け修理完了
残り4日を全力で

パタンコの仕掛け修理完了

トラブっていた十六日町山車組のパタンコ。

本日…あ、もう昨日だけど修理が完了し復旧しました!

十数回の試運転の結果、問題なさそうだと判断。

明日仕上げをして本番に挑める状態となりそうです。

ちょっと特殊な十六日町山車組のパタンコの仕掛け

十六日町山車組のパタンコの仕掛けは、八戸三社大祭に現在参加する27台の山車の中でもちょっと特殊な方なんじゃないかと思います。

このブログをよく読んでくださっている十六日町山車組マニア(?)の方ならご存知だと思いますが、十六日町山車組のメインとなる仕掛け、上段と中段は電動ウインチを使って上げ下げしています。油圧じゃないんです。

そしてよくウインチが使われる回転のせり上がりには、空圧を使った仕掛けを付けています。

と、ここまで油圧が登場しませんが、実はパタンコの起伏には油圧を使ってるんです。

そしてその動力源は24ボルト。そう、トラックのパーツを組み合わせた仕掛けなんです。

つまり、他の仕掛けは基本的に100ボルトを電源として動くんですが、パタンコだけは24ボルトです。ここで少し発電機容量を節約してるんですよね。

さて、そんな少しややこしい十六日町山車組のパタンコの仕掛け。壊れたことで別の方法をいろいろシミュレートしてみました。しかし、いろいろなことを考えた結果、従来通りのやり方が圧勝という結論に至りました。

実はこの仕掛け、からくり屋永匠堂の前任者、以前十六日町山車組の仕掛けを担当していた方々が作った仕掛けなんですが、考えれば考えるほど理にかなっていて、もっといい方法を…と考えてもコスト・軽さ・サイズ・制御盤のシンプルさなどを考慮した総合点で、これを上回るものがありません。

うーんよくできている。

そして今回の故障は、このよくできている仕掛けの盲点をついた部分で発生したのでした。

もろ物理的な破損が原因

このちょっと変わった十六日町山車組のパタンコの仕掛けには、ワイヤーを巻き取る小型モーターが使われています。

そして故障の原因を探ったところ、恐らく最初に破損したのはこの1.5mmのワイヤーのアイ部分。輪っかにした部分です。

このワイヤーは起伏切り替えレバーを動かす役割をしてるんですが、アイが切れてしまい、切り替えレバーはリミットスイッチを叩かず、モーターは回ろうとし続けます。

ワイヤーを噛み込んで過負荷となっているにも関わらず、モーターはさらに回ろうとし続け、結果モーターが焼損した上にモーターへとつながる電線は加熱により被覆が溶け、銅線は酸化してしまっていました。

前任の仕掛け設計者は、こんな思いっきり物理的なトラブルは想定しなかったでしょう。ワイヤーのアイが切れるなんてトラブル、からくり屋永匠堂も想定しませんしそんなものを想定し始めたら本当にキリがありません。

山車を小屋から出したら負けみたいな状態になっちゃいます。

ということで、今回のトラブルは「想定すべき範囲の範囲外」だと結論付けました。

万が一にも対応可能

しかしそんな想定外のトラブルが発生しても、対応できるようになっているのが十六日町山車組の仕掛けです。

基本的には電気制御によって動いているんですが、今回のようにモーターが焼けちゃっても、さらに全ての電源が遮断されてしまったとしても、十六日町山車組のパタンコは畳むことができます。

その理由は、手動の油圧ポンプも付いているんです!

ということで、十六日町山車組は仕掛けに関しての万が一のトラブルが発生しても、5分以内には仕掛けを畳んで再出発するための準備が整えられています。しかも仕掛けをドーンと落としたり、作動油をこぼしたりすることのない、安全な方法です。

そもそも人為的ミスによる仕掛けトラブルが発生しないよう、インターロックと安全装置がたっぷり付いています。

「仕掛けが上がらないようにするための仕掛け」が沢山付いてるんですよね。矛盾だけど安全第一。万が一の悲劇が起きたら祭りどころではありません。みんなが祭りを楽しみ、神様にも喜んでいただくためには安全装置が不可欠です。

修理完了、そして次の対策へ

今回問題が発生し、別の部品へと交換したのはこの部分。

わかる人なら見てわかる、自動車部品です。

今回のトラブルで、制御盤にはブレーカーが付いていますがモーター保護には至らなかったことがわかりました。

てことで対策として、ヒューズかサーキットブレーカーを本番までに取り付ける予定です。もし一瞬で電路が遮断されていれば、結束バンド1本で応急処置できるトラブルですからね。

てことで、これにてパタンコの仕掛け修理はほぼ完了。あとは本番に向けて、目に見える部分を全力で仕上げるだけです。

目に見える部分を取り付けるための目に見えない部分を作ったり、目に見えちゃいけない部分を隠すための部分を作ったりって作業もたくさんありますが。

現在の状況

そして現在の状況はこんな感じです!

山車の上はかなりきつきつになってきました。

さあ残り4日、がんばりますよ!

 

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